天草学園について
熊本県天草市の中心部に近い場所に位置する天草学園は、知的障がいや発達障がいなどの障がいを持つ子どもたちや、さまざまな理由で家庭で暮すことが困難な18才未満の子どもたちが暮らす家です。
子どもたちは、ここから学校に通い、日々の暮らしを通して独立自活に必要な知識や技能を身につけることを目的としています。
コンセプトについて
古い施設を取り壊し新築するにあたり、ハードとソフトの両面から、現状のさまざまな問題点を子どもたちや職員の人たちと意見交換を行ったりアンケートをとって、設計コンセプトと工事全体コンセプトを定めました。
- コンセプトは「子ども達の帰る家」「自分の弁当を作る家」
- 安心できる、居心地がいい家
- 自分が自分のままで居られる家
- 居場所がある家
- 自分たちが創った家がある、という安心感
- 計画に参加することで、自分の「家」への想い入れが強くなり、自信が持てるようになる
建設会議への参加
工事を進めて行くにあたり、入居する子ども達の代表者が会議に参加してもらうことになりました。
代表者は議題を学園に持ち帰り、みんなで話し合って、内装等を決めていきました。
-
-
ブナ・ナラ・サクラ・イタヤのサンプルを見て検討しました。
-
サンプル品を見ながら検討。女子棟はホワイト、男子棟はグリーンに決定!
-
五色のサンプルを見て、挙手で決めて行きます。
-
塗り分けは立面図で検討し、色は塗装サンプルを外壁にあてて検討を行いました。
-
工事中の建物内部を見てイメージをつかみます。浴室とシャワーコーナーのタイルを決定しました。
-
女子棟と男子棟それぞれの壁紙も、自分たちで決めました。